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変わっていく
お酒が面白い

八号蔵 杜氏 沖永 浩一郎

1973年呉市生まれ。1997年賀茂鶴酒造入社。2009年杜氏に就任し、全国新酒鑑評会において二号蔵杜氏として、八号蔵杜氏として、それぞれ2年連続金賞受賞を果たす。
【全国新酒鑑評会 通算6回 金賞受賞】
(2022年6月現在)

杜氏とはコンダクター
さまざまな力をつなぎ“新た”を醸す

お酒づくりとは複雑な工程の中で変化する無限の可能性を秘めた化学反応だと思います。そこには自然の力も加わるし、また何人もの蔵人の力も関わります。ちょっと気を抜けばとんでもないことになりますし、逆に少しずつの工夫の積み重ねで驚くほど新しい旨味が生まれることもある。その総合プロデュースを任される杜氏の責任はとても重い。でも同時に喜びにあふれた仕事だと思います。

蔵人一人ひとりと信頼関係を積み重ね
全員で取り組む酒づくりの面白さ

私が杜氏を任されたのは30代半ばであり、その頃ですとかなりの若手杜氏でした。よく任せてくれたものだと思いますが、苦労もしましたね。ですが蔵人一人ひとりと信頼関係を積み重ねて「全員で酒づくり」に取り組むようになるうちに、どんどんお酒づくりが楽しくなってきました。

自然の変化にうまく呼応 伝統を守りながらも挑戦し続ける

最もこだわるのはお酒の味を決める麹づくりです。水の吸わせ方が数分違うだけで、蒸し具合が少し違うだけで、お酒は全く異なる表情を見せます。その日の天気によっても理想の蒸し方は変わります。「自然との戦い」というよりも、「自然の変化にうまく呼応しながらいかに理想を見つけ出すか」が面白い。
いまはさらなる「化学反応」に挑戦しています。それは営業や広報といった外の部署、蔵の外の人々との連携です。外部の評判や求められているニーズも直接聞きながらお酒をつくれば、その化学反応はもっともっと広く豊かなものになるはずです。自然は日々変わり続けているし、お客さまも変わり続けています。ならば私たちも伝統を守りながらも挑戦し続けなければならない。変化に備えながら変化を楽しむ。そんな日々です。

総杜氏 友安 浩司 二号蔵 杜氏 椋田 茂 四号蔵 杜氏 中須賀 玄治
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